光の無いだけの闇がこんなに怖いものだとは
手を振ったって見えやしないのなら、と下げる
当たり前に長く網膜に映った像は
呆気ないほど速くここを離れていった
あぁ

今あるのかどうか解らない星ばかりやけに控えめに輝いて
心が空恐ろしい

光の無いだけの闇がこんなに怖いものだとは
捨て置けば拍動さえ消え入りそうな

延々と続いていく筈の物語
原稿が見えないから、と筆を置いてしまわないで
光がある 解るかなぁ 目に映りはしないけど
いつかの出会う日に読んで聞かせてよ